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開発の理念 |
・ | この事業は中小企業が集まり、深海へチャレンジしたいという想いからスタートした。 |
・ | 日本は開発可能な海洋面積では世界第六位という大国でありながら、宇宙に比べて海洋開発では、 |
| 欧米に比べて立ち後れており、主要な機器はすべて海外に頼っている現状がある。 |
・ | 国民の海洋に対する関心を高め、あらゆる海洋資源の開発を身近なものとし、そこに新たな |
| ビジネスチャンスを創造することにより、中小企業によるイノベーションを実現する。 |
・ | 推進に当たっては産学官金の協力により推進する。 |
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事業内容 |
・ | 現状の深海探査はJAMSTEC(海洋研究開発機構)が数千トン級母船にROVと呼ばれる探査機を |
| 搭載し、ワイヤーで吊して深海に運んでいる。 |
・ | 機能的には優れているが、機動性には欠ける事、またコスト的にも高額になっている。 |
・ | 従って研究要素が高く、商業的な利用を目指した開発はほとんど行われていないのが現状である。 |
・ | 本プロジェクトはポータブルな小型軽量ビークルによる、メンテナンスフリーで容易に何度も深海を |
| 往復することができるものとし、世界初のフリーフォール型深海シャトルビークルを開発し、深海資源を |
| 安価に調査、採取する全く新しいビジネスを創出することにある。 |
・ | 現在、試作機「江戸っ子0号」を平成23年度中に完成させることを目標に進めている。 |
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装置概要 |
・ | 到達深度は8000m以上を目標にしている。最終的には1万mと地球最深部を目指す。 |
・ | 装置重量は100kg以下とし、特別な母船は必要とせず、漁船等からの運用も可能とする。 |
・ | メンテナンスフリーで、深海から回収後、データ採取、充電を耐圧部を分解することなく実施、直ちに |
| 再投入可能なものとする。 |
・ | 標準装置としては、深海の3D映像の撮影設備、海底泥サンプル採取装置を搭載し、 |
| 世界初の深度8000mにて深海生物の生態撮影を目指す。 |
・ | 日本の優れた民生機器や、世界各国で標準化されている海洋機器を活用し、開発負担の低減と |
・ | 低価格化を図る。 |
・ | 以上により設備費用、運用費用とも圧倒的なコストパフォーマンスを達成する。 |
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推進体制 |
・ | 開発の中核は東京都内及び千葉県の中小企業5社程度が、それぞれの有する技術を持ち寄って担う。 |
・ | 支援団体としてJAMSTEC(海洋研究開発機構)、東京海洋大学、芝浦工業大学、東京東信用金庫が |
| 参画している。 |